画面の割れたスマホをAnyDeskで運用する

スマホを落として画面がバキバキになってしまった...
画面以外はちゃんと動くのでなんとか活用したい。
そこで遠隔操作アプリを使って別のスマホから操作して運用方法を試してみた。

必要なもの

  • 破損スマホ:画面がバキバキになってしまったスマホ
  • 操作スマホ:破損スマホを操作するための別のスマホ
  • モニター:一時的に破損スマホの画面を映す用
  • USBキーボード:一時的に破損スマホを操作する用
  • Type-C変換アダプター:破損スマホのType-CからUSBキーボードやモニター(HDMIとか)に繋ぐ用
  • 適当なPC:スマホの設定をちょっといじる用
  • AnyDesk:遠隔操作アプリ

破損スマホにAnyDeskをインストール

  • 破損スマホをType-C変換アダプターを介してUSBキーボードとモニターに接続
  • 破損スマホを起動して頑張ってロック画面を突破する
    • 画面は繋げば映ったがPIN入力画面が隠れてしまっていたので大変だった
    • ロック画面からENTER→PIN入力→ENTERでなんとかなった
    • 突破できたらロック画面の設定は解除しておくともうこれをしなくていい
  • キーボードを駆使してAnyDeskをインストール
    • Androidにはデフォルトでキーボードショートカットが登録されているのでそれを駆使していく(参考
    • ショートカット確認:Win+/
    • PlayStoreに行き着く方法
      • Win+Tabマルチタスク画面へ
      • Tabを押すと画面の各項目を選択できるようになるのでその後矢印キーで検索を選択してEnter
      • Win+Spaceで言語を英語に変換してからPLAY STOREと打ち込んでEnter(もう一度Win+Spaceすれば日本語に戻れる)
      • 検索候補にPlayStoreがあるので矢印キーで選択してEnter
    • AnyDeskのインストール
      • PlayStoreの画面の各項目をTabで移動し、検索窓を選択してEnter
      • ANY DESKと打ち込んでEnter
      • 検索結果をTabで移動して、AnyDeskを選択してEnter
      • 後はTabEnterを使ってインストールを続行していく
  • AnyDeskの起動:PlayStoreを起動したのと同じようにしてAnyDeskを起動

操作スマホで破損スマホに接続

  • 破損スマホはAnyDeskの初期画面を開いておく
  • 操作スマホにもAnyDeskをインストール&起動
  • 操作スマホのAnyDeskにリモートアドレスを入力する画面があるので破損スマホ側のアドレスを入力して接続
  • 破損スマホの方で繋いでいいかの確認ポップアップが出るのでTabで許可を選んでいってEnterしていくと接続できる

これで操作スマホからタッチで操作できるようになるのでキーボード&モニタ地獄から開放される

常時接続できるように設定

このままだと接続毎に破損スマホの方で繋いでいいかの確認ポップアップが出てキーボード&モニタ操作から逃れられないので回避するよう設定する。

まずは破損スマホ側のAnyDeskの設定を変えて無人のアクセスを許可する。

  • AnyDesk初期画面左上の≡→設定→セキュリティ
  • Permission Profiles→Unattended Access無人アクセスを許可するにチェック
  • 無人アクセスする際のパスワードを設定

これで行けると思ったが、まだ以下の許可画面が出てくる。

これはAndroid10以上のデフォの仕様で毎回聞く用になってるかららしい(参考)。
これを変更するにはADBを使わないといけないので適当なPCにインストールして以下コマンドを実行してみた。

adb shell appops set com.anydesk.anydeskandroid PROJECT_MEDIA allow
adb shell appops set com.anydesk.adcontrol.ad1 PROJECT_MEDIA allow

※2行目はいらない説あるが一応設定

これによってさっきの許可画面なしに接続することができた。

残課題と対策

AnyDeskのデフォルトの設定で破損スマホ側でAnyDeskが起動されているときだけ接続できるようになっている。
(設定→セキュリティ→双方向接続→AnyDeskのウィンドウがみえる場合のみ許可する)
PCのAnyDeskだと「接続を常に許可する」を選択するとAnyDeskのウィンドウが表示されていなくてもバックグラウンドで動いていて接続ができるようになってる。
なので破損スマホでもその設定にしてみたが、そうすると「セッション作成」画面から進まなくなってしまった(AnyDeskの画面を表示しているときは接続できる)。
「バッテリーの最適化」の対象に入っているからかと対象を外しても変わらなかった。

今できそうな対策としては以下。

  • AnyDeskの接続を切るときには破損スマホ側はAnyDeskの画面にして切る
  • 物理ボタンによるショートカットにAnyDeskを登録する(今回採用)